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気まぐれに大まかに生きるブログ

鹿児島旅行にいってきました

息抜きを求めて国内旅行へ。
備忘録を兼ねてつらつらと書き連ねてみる。

まず出発。普段遅起きなのに旅行の朝はスパッと起きれる。何故だ。(修学旅行とかもそうだよね)
空港まで電車で行ったが、途中の路線で早速うっかりが。
いつもなら4~5分間隔で来る電車が30分間隔になっていることに駅で気が付いた(早い時間なので)。
大幅に余裕を作る予定が結局普通になってしまった。早めの行動大事。

さて、今回はJetstarで空の旅。成田空港に着くと第3ターミナルへと、てくてく歩いていく。
この第3ターミナルは2015年にLCC専用ターミナルとして開業された模様。
ただ歩く距離が長い。
そのかわり、歩道の両サイドにある広告パネルに「ナリタニスト」なる、旅そのものの魅力をアピールするシリーズものが掲示されていて、これがとてもいいことが書いてあった。
海外の写真でなごやかに井戸水で洗濯する場面の写真の下に「不便なことは不幸なことじゃないって気づいた」とか、
「言葉は通じなくても、心は通じ合ってる気がした」、「旅のプランを立てたときから、君はもう旅人だ」とか、とにかくワードチョイスが素敵で
海外旅行に行きたくなってくる。
(ただ、第3ターミナルは国内線専用なんですけどね。)

今回はJetStarで前日にオンラインチェックインを済ませて航空券は印刷済みなので、
空港でのチェックインはせず、預け荷物もないので、金属探知機を通って直接搭乗口へ。便利。印字されたバーコードを読みとってもらって機内へ。
LCCは客席が狭いとは聞いていたが、ストレッチする余裕はあるし、普通のバスの座席よりは少し広いくらいで特にぎゅうぎゅう詰めという感じはなかった。

離陸。ぐーっと一気に数百キロまで加速する感覚は好きだ。
外の景色が見たかったので窓側の席を取っていたが、ここでしまった!と思った。
翼の真横の席だったせいで下がやや見えにくい。今度取るときは前か後ろにしよう。
とはいえ、少し角度を変えれば十分見えるのでまあよし。離着陸時の翼の動きが間近に見られたしこれは逆に良かったかも。
地上がビルで埋め尽くされた都会を離れ、高度10000mへ。雲の上の景色は天国に来たかのようにきれいだった。
国内線ではあっても、そこそこ外国の人も乗っている模様。長期バケーションだろうか。

さて到着。電車を降りる感覚でそのまま飛行機を降り、空港自体に特に用はないのでそのまま空港バスに乗って鹿児島市内へ。
鹿児島中央駅がでかい。さすがに新幹線が止まる駅だ。
今回の旅行の1つ目の目的は桜島だったので、バスは終点まで乗ったが、終点までの乗客は自分だけだった模様。
その前にお昼の時間なのでランチを探す。せっかくなのでチェーン店などではなく地元の店で食べたいと思い、スパカツ(スパゲッティ+カツ)カレーなるものを出している店を発見して、ここにした。
あまりおいしくなかったが、これも旅なり。店の人と常連客とのやりとりでの言葉のなまりを聞くと、鹿児島にきたんだという思いが出る。
付いていたテレビでは、地元の高校のインターハイでの活躍などを取り上げるニュースが。
他にも地元の学生スポーツの全国大会での活躍を報じるニュースが多い。こういうのが知れるのも魅力の一つ。

桜島フェリーは、陸側から乗るときは後払いらしいのでそのまま乗る。
片道160円は安い。箱根海賊船とは異なり、自動車が多く乗り込んできていた。距離も短いので地元の人の足になっているのだろうか。
バスでぐるっと見て回るコースへ。
少し前に噴火があったらしいが、特になにか制約があることもなく正常運行の模様。
ところどころある灰色の砂らしきものは火山灰だろうか。踏んでみるとやわらかくて感触が面白い。

さて、桜島は堪能したので、多少のお土産を買って次の目的地へ。
2つ目の目的地は知覧特攻平和会館だが、閉館時間に近いので予定通り明日行くことにして、宿を探す。
旅行先で当日に宿をとるのが好きでよくやっている。次郎物語ではないが、無計画の計画というスタイルが自分の性に合っている。
そしてビジネスホテルよりも民宿のほうが好き。
民宿松原に予約を入れた。1泊4320円は安い。

鹿児島市内から電車で南へ進み、最寄りの喜入駅から1kmくらい歩いて到着。
宿に到着したが、カウンターのようなものもなかったので、大声で呼んでみたが返事がない。
厨房室に入って呼んでみると、奥から人が出てきた。
2階に上がってみると、どうやら今日の宿泊客は自分一人だけの模様。貸し切りだ、やったぜ。
トイレも水道も共用で、設備はたいだい30年前くらいの水準という感じ。石鹸がトイレにしかなかったので仕方なくトイレで手を洗う。
部屋にはテレビとクーラーはあったのでひとまずくつろげる。

最寄駅からてくてく歩いてきたので汗だく。風呂に入ろうと思ったがバスタオルが備わってなかった。
問い合わせると貸してくれたのでこれで。
なんだか本当に実家に帰ってきたような感じがする。実家よりちょっと不便だけど。
ともかくこれで1日目は終了。 就寝。

朝起きて窓の外を見るとるとゲートボールらしきイベントに5~60人くらい高齢者が集まっていたのが窓から見えた。
歩いてきたときはほとんど人と出会わなかったが、なんだよ結構人いるじゃないか。
テレビをつけると、日曜朝アニメがやっていた。そういえばこういうのを見るのは10年ぶりくらいかもしれない。
アンパンマンもやっていたが、今アンパンマンを見ると、バイキンマンが突撃してアンパンマンが一発で場外KOするシーンはさすがに笑ってしまう。
バトルアニメではないので、子供向けに戦闘シーンはシンプルになっているのはわかっているのだが…、これが大人になるということか。

朝ご飯が用意されていたのでそのままいただく。シンプルだが結構おいしい。
チェックアウトする手続きをすると、客の名簿には1か月で5~6人しか泊まっていない模様。
特に県外から来る客は大分久しぶりらしい。
料金は安いし、オーナーは良い人だし、過去のノスタルジーにはひたれたが、衛生面にやや不安があるので、また利用するかというとちょっと微妙。
しかしこれは日本だからそう感じるだけであって、たとえば東南アジア諸国とかだとこれくらいが普通だったりするのだろうか。
うーむ、やっぱり海外にもまた行ってみたい。

2日目の目的地の知覧特攻平和会館へバスで。バスのアナウンスは日本語+英語+韓国語。
「バスが止まってから立ち上がってください」の注意書きにはプラスして中国語もある。場合によっては東京よりもグローバルかもしれない。
目的地に到着。そこそこ人がいる。 中は多くの展示物が。「武運長久」と書かれた日の丸や、知覧から飛び立って特攻で戦死した人の遺影、実物の戦闘機などを色々と見て回る。
特攻に駆り出されたのは今の主に高校生~大学生くらいの年齢の人が多かったらしい。
高校生で死ぬことが前提の作戦に加わらされる時はどういう気持ちなのか、重すぎて想像もつかない。

さて、平和会館を後にして鹿児島南端の枕崎へ。
電車から見える景色は最高だった。
これはわざわざ立ち寄る価値があると思う。
温泉で有名な指宿から先はほとんど無人駅で、運転手に切符を渡して降りる模様。

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指宿駅の様子。思っていたよりも小ぶり。
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鹿児島南端の車窓から南の海に向けて一枚。ピュアな風景に心惹かれて撮影。

さて枕崎では地元の家具屋さんの話が面白かった。
もともと2階建ての店だが、奥さんを7年前に亡くしてから1階だけの縮小営業にしているらしい。
向かいにも4階だての家具屋があったが、やめてしまって、今は建物は放置されている。
店主によると、その店では一般的なカタログの半額以下で売っているし、修理など諸経費込みで考えればニトリなどより安いが、額面だけを見て「高い」と言われることが多いと嘆いていた。さもありなん。
軽装旅行だったので、特に何も買えなかったのが残念だったが、貴重な話が聞けた。

さて旅も終わりだ。枕崎から空港バスで鹿児島空港へ。バスの乗客は自分以外にはカップル1組だけだった。採算とれるのだろうか。
上手く時間をつぶし、飛行機へ。やはり雲の上の景色は綺麗。
これで片道7000円は安い。
新幹線の1/4くらいの値段で旅行ができるLCCは最高だ。
また近々国内旅行に行くつもりだ。

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帰りの飛行機を待っている間、虹が出ていた。